私が夢見た話
ちょっと好意を寄せている男友達がいる。
学生時代の同級生で、クラスでは割と仲のいいほうだった。
仲良しグループで遊びに行ったり、飲みに行ったりしたし、
2人きりでお祭りや水族館に出かけたこともあった。
一緒に遊ぶうちに、私はその男友達に少しずつ好意を寄せるようになっていった。
ある日、私は男友達にオススメしてもらったドラマの感想を伝えたくて、電話をかけた。
電話の向こうは風が強く吹いている。
どうやら駅のホームにいるみたいだ。
しばらくドラマ話で盛り上がっていると、
向こうから隣にいる人に電話を代わっても良い?と言われた。
私は、良いよ。と言うと電話の向こうから女の人の声が聞こえてきた。
『(男友達の名前)とお付き合いしている〇〇と言います。』
彼女を紹介されたのだ。
急なことで動揺してしまう私。
よそよそしく挨拶をする私。
今までの楽しい気持ちが急降下していく私。
電話口の彼女は幸せそうで、彼女と楽しく過ごしているんだと思うと、胸がぎゅっと苦しくなった。
でも、その男友達ともっと喋りたい私は、彼女から電話を代わってもらい会話を繋げようとさらに話題を振る。
返答がない。あれ、電波が弱い?
そう言ってスマホ画面を見ると、
通話が切れていた。
その瞬間、私たちの関係に男女として繋がる未来はないのだと実感した。
私は、彼が電車に乗ったから電話が切れたと考えることで気を紛らわせた。
という所で、目が覚めた。
寝起きから切なさと悲しさで胸がいっぱいな私は、心をモヤモヤさせたまま一日を過ごした。